続・CentOS の Docker イメージ

前回の記事の続き。

msh5.hatenablog.jp

イメージの更新状況は、docker-library/official-images のヒストリをみれば良い。 前回の記事で言及したとおり、centos6, centos7 のイメージは 1ヶ月に 1回更新されていることがわかる。

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イメージの中身は CentOS/sig-cloud-instance-images で管理されている。 どうやら更新のたびにブランチを再作成する方針らしく、常に最新のコミットが1つあるのみである。 再作成の理由は定かではないが、Git がバイナリファイルの扱いを苦手としていることが一因ではないかと推測する。

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イメージ構築用の kickstart ファイルは、CentOS/sig-cloud-instance-build で管理されている。 kickstart ファイルの内容から、言語設定や無効化されているサービスといった、詳細なイメージの情報が読み取れる。 ちなみに、kickstart とは RedHat 系 OS で採用されている OS インストール自動化のための仕組みである。 管理者は kickstart ファイルを用意することで、静的にインストール工程を構築することができる。

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最後に、CentOS 7 をコンテナとして扱う場合は、systemd が無効化されているので注意すること。 やや手間ではあるものの、Docker Store のドキュメンテーション通りに地道にやることで、 systemd を有効化してコンテナを立ち上げることができる。

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The official build of CentOS.